マッキンゼー金融業の競争戦略
日本の金融業において「戦略」は言葉としては頻繁に使われているのに、現実の変化はほとんど生み出していない。その奇妙なギャップこそが、本書が出発点とする課題である。なぜ戦略がここまで空回りしているのか。
本書では、戦略を次の四つの要素から成るものとして捉える。①ポジショニング:どの競争軸で、どの位置を取りにいくのか。②ケイパビリティ:そのポジションを実現するために、どんな組織能力を持つのか。③ビジョン:その戦略とケイパビリティを、内外にどう“物語”として伝えるか。④計画:それをどのような節目とスケジュールで実行していくか。
RIFTという新しい競争軸を用い て、金融業のポジショニングとトレンドの意 味合いを解き明かす。
《目次》
第 1 部:RIFTという競争軸で構想を描く
・第1章:競争軸のパラダイム転換——RIFTという新しい土台
・第2章:顧客接点——タッチから“会話”へ
・第3章:内部流通——チャネル統合と一貫運営
・第4章:外部流通——Embedded Financeとエコシステム運営
・第5章:信用供与——慎重審査から即時・説明型与信へ
・第6章:資金管理と決済——付帯業務から「王冠の宝石」へ
・第7章:人的アドバイザリー——AIが標準化し、人が信頼を深める
・第8章:業務運営(Flow)——例外を統治し、AI時代にスケールする
・第9章: IT Resilience——Trust の中核を「止めない」から「止まっても壊さない」に取り戻す
・第10章:マーケティング——RIFTの骨格が整った上で取り組む総合格闘技
・第11章:ポジショニングの言語化——Where to Play と How to Win を言語化する
第 2 部Rewiredを土台にケイパビリティ/ナラティブ/計画を設計
・第12章:第1部を「絵に描いた餅」で終わらせないために
・第13章:オペレーティングモデルの再編——Rewiredの実装と日本の「分断」を解消
・第14章:テクノロジー基盤の再編——主権を取り戻すモダンアーキテクチャ
・第15章:人材・スキルの再定義——ジェネラリストから「ケイパビリティ人材」へ
・第16章:ナラティブの設計——戦略を「他人事」から「自分事」へ
・第17章:戦略の運用とガバナンス——静的な「計画」から、動的な「学習」へ



