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上羽 拓人

Takuto Ueha

パートナー(オペレーションエキスパート)東京オフィス

ウィリアム・アンド・メリー大学 財務・経営学部卒業
2012年中途入社

国内外で指名されるコンサルタントとして、自分が成長できる場所。

スペシャリスト(アソシエイト)として入社し、マネジャー・アソシエイトパートナーを経て、今はパートナーとして働いています。主に製品開発、又は直材調達や物流、生産拠点戦略といったサプライチェーン関連のオペレーション改革を担当することが多いです。入社前は大手自動車メーカーの調達や製品開発に6年、フランスのブティックコンサルティング会社の日本オフィスの立ち上げ強化に3年弱、携わりました。

マッキンゼーへの転職の決め手は大きく2つあり、一つは世界共通でフラットな社内カルチャーです。前職もグローバルではありましたが、マッキンゼーは世界中で協力し合う制度が確立しています。国境を越えてプロジェクトに最適なエキスパートやマネジャーをそろえたチームが作れることに可能性を感じました。もう一つは、人材育成への意識の高さです。360度評価等を採用している会社は他にもありますが、マッキンゼーは上層部を含めて社内の人材の評価と育成に相当な時間と労力を費やしています。研修や教育はもちろん、社員一人一人の成長の伸びしろや強みは何かを半年に1回ずつかなりの時間を費やして議論・評価します。なにより、その仕組みがしっかり機能している点が、働く者に安心感を与えてくれます。

仕事内容や取り組んでいる課題は前職と大きくは変わりませんが、入社して驚いたのは仕事のスピードの速さです。グローバルな連携だけではなく、大組織にもかかわらず組織の上下間の状況確認、意思決定が速いです。「誰」が言ったかよりも、「何」を言ったかが尊重される風土があり、組織として過去の経験にとらわれずに常に新しいことに挑戦する姿勢があります。近年、採用する人材が多様化しているのもその一端です。その中で、エキスパート人材として求められているのは事業会社での実経験に裏打ちされた、得意分野や強みを持っていることです。

私の場合は、事業会社での実務経験や知見を生かし、理想論ではなく現実論としてインパクトのある提案ができることが強みになっています。クライアントの状況を理解し、実行可能で最適な解決策を探りあてる嗅覚と、その解決策でどれだけクライアントに成果やインパクトが出るのかを判断できる肌感覚が求められます。

また、入社してから知識や経験のみに依存しない問題解決力もつきました。というのも、クライアントに対しては嗅覚や肌感覚が重要ですが、社内のチーム間では真逆で、経験則だけでは通用せず、成功理由をロジカルに整理してチーム全員を説得しなければなりません。それができて初めてチームの連携を取ることができます。そして、連携が取れたグローバルチームで働く楽しさは格別です。

例えばプロジェクトの責任者が私で、マネジャーはインド人ということもあれば、日本人のチーム編成でもヨーロッパと台湾から製造業に詳しいエキスパートに3週間限定で来日してもらい、混合チームで製品開発改革プロジェクトに取り組んだこともあります。世界中にいる仲間と素早く会話し、タイムリーに行動に移せる醍醐味があります。将来的には、国内外からオペレーション戦略といえば「ジャパンの拓人だ」、そう言われるような著名なコンサルタントになりたいです。オペレーション改革はマーケティングや成長戦略の領域に比べ、まだ第一人者が少ないので、その価値や重要性の認知度をもっと上げていきたいと考えています。