クライアントからの依頼内容
米マイクロソフト創業者のビルゲイツ氏が率いるビルゲイツ&メリンダゲイツ財団(以下財団)は、多くの野心的な目標を掲げているが、その一つは、世界における貧困の根絶である。財団はマッキンゼーに、メキシコの地方に住む貧困層を対象とした基本的な金融サービスの設計を依頼した。
背景情報
メキシコの地方住民の大半は貧困層であり、その多くは政府が支給する社会保障に依存して生活している。彼らの多くは、銀行口座を保有しておらず、地方銀行の数少ない支店まで直接行き、社会保障給付を受け取っている。多くの場合、こうした支店は受給者の自宅から遠く離れているため、社会保障の給付を受けるためには多くの時間と労力を要する。加えて、給付を受け取る途中で、受給者が犯罪に巻き込まれることも少なくはない。
メキシコ政府は、全国22,000カ所にDiconsaという店舗チェーンを所有し、運営している。Diconsaでは、食品、衣料および他の生活必需品を地方の人々に対し提供している。これらの店舗の商品供給は、中央および地方における倉庫のネットワークおよび数千に上る配達トラックにより行われている。
プロジェクト概要
マッキンゼーが依頼を受けたのは、メキシコにおける地方銀行支店の機能を補完するため、Diconsaの店舗網を通じた基本的な金融サービス機能の提供可能性についての情報収集及び分析である。金融サービス機能は、まず社会保障給付の受取りを可能にすることから着手し、その後、預金口座、支払手続き、保険、クレジット等のそのほか金融サービスも将来的に取り扱うことを検討している。
アドバイス
- 重要な情報はメモを取ってください。
- 分からない点があれば、遠慮なく面接官に質問して下さい。