日本企業は、国内での事業戦略だけでなく、世界で成長機会を追求するために、「マッキンゼーにしかできない」支援を求めています。このような環境の中で、グローバリゼーションの牽引役の一員として力になれることを誇りに思っています。

「グローバルで戦える人材を目指して」

「山田さん、あなたが参加する次のプロジェクトの件ですが、今候補として考えている2つのプロジェクトのどちらを選んでもあなたは大きく成長できると思います。ただ今回は東南アジアのプロジェクトで奮闘してみたらどうですか。あなたが日本企業のグローバリゼーションに対して志があるのは分かりますが、東南アジアでの経験は、必ず将来日本のクライアントの役に立ちます。ぜひ現地に飛び込んで冒険してきてください。」

2011年2月、入社してから10ヵ月が経ったころ、私は次に参加するプロジェクト選びで迷っていました。いくつか提示されたプロジェクト候補のうち、特に2つのプロジェクトに関心を持ったのです。ひとつは日本の消費財企業のグローバリゼーション、もうひとつは東南アジアでのヨーロッパ企業によるアジア企業の買収案件でしたが、たまたまプロジェクトリーダーは2つとも当時の日本支社長エアン・ショーでした。そこでプロジェクトの内容を詳しく聞くと同時に自分の志を伝えるために彼と話をする機会を得たところ、まずは海外に出てプロジェクトを「現場」で経験してみろという冒頭のアドバイスをもらったのです。

なぜマッキンゼーだったのか

私は幼少時代を海外で過ごした経験があり、常に外国人と日本人である自分の違いを感じていました。そういった環境の中で、いずれ自分が世界レベルで通用する人間となり、日本という国の国際化に貢献したいという志はいつしか確実なものとなっていました。そんな私にとって、国境を越えたマネジメント能力や基礎となる問題解決能力など、どのような国・地域やプロジェクトにおいても価値を発揮しなければならないコンサルタントという職種、その中でも特に日本企業のグローバル化に力を入れていたマッキンゼーという会社は、まさに理想の場所でした。

初めてのグローバルプロジェクト経験

私は冒頭の支社長のアドバイスを胸に、一度「現場」を経験するために、東南アジアでのプロジェクトに飛び込みました。そこに待っていたのは全く未知の世界でした。消費者に対して無作為に行われるプロモーション活動、それらプロモーションの事後トラッキングもほとんど行われておらず、データもマニュアルで保管されているビジネス環境。いかにも新興国らしくビジネスの仕組み作りは未発達でありながらも、毎年大きく成長し続けている企業に驚きを感じざるを得ませんでした。このプロジェクトを進行するマッキンゼーのチームメンバーは、タイ、シンガポール、中国、台湾、フランス、スイス、米国、ベルギー、ドイツとさまざまなエリアから召集され、日本から来ているのは私だけ。異なる文化圏であるヨーロッパとアジア企業の買収統合の成功のため、最前線で異なる国籍のメンバーと組み、共にM&Aの相乗効果を最大限引き出していったのです。

そして念願の日本企業のグローバリゼーション

3ヵ月の東南アジアのプロジェクトを終えてすぐ、日本に戻り次のプロジェクトを考え始めていた私の元に、東京オフィスのリーダーの1人から1本の電話がかかってきました。

「ある日本企業が海外で買収を行い、新興国での成長を取り込もうとしている。よかったら日本企業のこのグローバリゼーションプロジェクトに参画してみないか。」

この言葉を受け、私は当初からの志である日本企業の海外進出のために、再度日本を発ちました。

日本の経済が転換期にある今だからこそ、マッキンゼーでの働き甲斐や面白みが増しています。日本企業は、国内での事業戦略だけでなく、世界で成長機会を追求するために、「マッキンゼーにしかできない」支援を求めています。このような環境の中で、グローバリゼーションの牽引役の一員として力になれることを誇りに思っています。

その牽引役の1人として日本を引っ張っていきたいという高い志をお持ちの学生の方、私達は皆様を心からお待ちしています。